北朝鮮のミサイル、新型ICBMの関連技術を使用か 日米政府が警戒

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園田耕司=ワシントン ソウル=鈴木拓也 松山尚幹
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 米政権高官は10日の電話会見で、北朝鮮が2月27日と3月5日に発射した弾道ミサイルについて、新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)関連技術を使用していた、と明らかにした。日本政府も11日朝、北朝鮮が両日に発射した弾道ミサイルについて「いずれもICBM級の弾道ミサイル」との分析結果を発表。日米両政府は北朝鮮が近くICBMを発射する可能性があるとみて警戒を強めている。

 米政権高官によると、北朝鮮が2月27日と3月5日に発射した弾道ミサイルは「北朝鮮が開発している比較的新しいICBMシステム」を使っていたという。この新型ICBMは、2020年10月の朝鮮労働党創建75周年祝賀行事の軍事パレードと、21年10月の国防発展展覧会で展示されたものだという。

 ただし、今回の弾道ミサイル発射は、17年に北朝鮮が行った一連のICBM発射とは違って飛距離などは短く、ICBMの射程や能力を示すためではなかったという。高官は「北朝鮮が最大射程の打ち上げを行う前に、新しいシステムをテストする意図で行われた可能性が高い」と分析した。

 米政権にとっては、米本土に…

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この記事を書いた人
園田耕司
政治部次長|政権担当
専門・関心分野
日米政治・外交安全保障、国際政治