爆音のキエフ「私たちは生き残る」「パニックにならない」 残る人も

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キエフ=喜田尚
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 未明から爆音が響いたウクライナの首都キエフ。24日朝、いつもなら通勤客でにぎわう中心部も人通りは少なく、閑散としていた。ロシアの攻撃のニュースと同時に、用意していた身の回り品を持って地方へ退避を始めた人も少なくない。その一方で、多くの人がウクライナ軍の勝利を信じて首都に残った。

 午前5時すぎ、キエフ中心部に近いドニエプル川沿いの下町、ポディル地区でも爆撃音が聞こえ始めた。ただ距離は遠く、川の向こうからのようだ。真っ暗な通りでは、数人が表に出て音の方向を確かめようとしていた。テレビは通常通りの討論番組の録画などを流していたが、SNSで攻撃の情報が伝わり始めた。

 早朝から、銀行のATMにはどこも長い行列ができた。午前8時、いつもなら通勤客でごった返す地下鉄の入り口も、人の流れは少ない。公園で待ち合わせをしていた高齢の女性たちは仲間が来るたび、自分に言い聞かせるように声を掛け合っていた。「パニックにならない、パニックにならない」

「希望があれば生きられる」首都に残る住民の決意

 友人と2人でいた会社員のナ…

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