喜田尚

国際報道部
専門・関心分野欧州、旧ソ連地域、民主主義、難民問題など人間の安全保障

現在の仕事・担当

欧州や旧ソ連地域の政治、社会の動きを担当。2014年にロシアによるウクライナ南部クリミア半島併合や、2022年2月の同国への全面侵攻開始を現場で取材し、以降はこの戦争の行方を追うことが私の仕事の中心になっています。

バックグラウンド

1961年大阪市生まれ、早稲田大学卒。1985年に朝日新聞に入社し、千葉、盛岡支局(現総局)、東京社会部、大阪社会部、論説委員室補佐などを経て2001~2003年モスクワ支局。2001年9月の米同時多発テロ後、米国が空爆に踏み切ったアフガニスタンで約2カ月取材しました。2007年~2009年ローマ支局長、2012年~2017年はウィーン支局長を務め、欧州の難民危機や、伸長する欧州の右翼政治勢力の取材を担当。2017年~2022年はモスクワ支局長として、強権化してウクライナ侵攻へと突入していくプーチン政権やロシア社会の動きを追いました。

仕事で大切にしていること

けして望んだわけではありませんが、紛争、戦争の現場で取材することが多かったです。駆け出しの時代に冷戦終結を経験し、「民主主義の時代」の到来に心を震わせた世代の一人ですが、その後は混迷する世界の現実を前に、自らに「なぜ問題は解決しないのか」と問いかけながら記事を書き続けています。一つの考えにしばられず、現場に近づき、できるだけ多くの人の声を聞きながら、問題の核心に迫りたいと考えています。

論文・論考

  • 『国際社会、失われた30年 勢い増した力の論理、揺らぐ人道主義』(朝日新聞「記者解説」、2024年9月30日)
  • 『ウクライナ、揺らぐ支援 終戦への道筋、侵略許さぬルール前提に』(朝日新聞「記者解説」、2024年2月26日)
  • 『ウクライナ侵攻とロシア・プーチン大統領の「歴史的国家像」』(成蹊大学紀要「アジア太平洋研究、2023年)
  • 『ウクライナ、抗戦か停戦か 新興国、欧米へ不満 侵攻以外にも課題』(朝日新聞「記者解説」、2023年10月16日)
  • 『ロシア30年の歩み ソ連崩壊は「惨事」、歴史描き求心力に』(朝日新聞「記者解説」、2021年11月29日)
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