札幌発の列車、8日も始発から運休 JR北海道、除雪追いつかず

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 JR北海道は7日、大雪によりすべて運休している札幌駅発着の列車について、8日も始発から運休すると発表した。札幌市では6日に過去最多の降雪量を記録しており、線路上の除雪が追いついていないためだ。7日午後10時時点で決定している8日の運休予定本数は計512本にのぼる。

 JR北は基幹路線の函館線千歳線の手稲―札幌―新千歳空港間を優先して除雪作業をしているが、現時点で復旧のめどは立っていないという。

 8日の始発から運休するのは、基幹路線の函館線・千歳線の小樽―札幌―苫小牧間。空の玄関の新千歳空港(千歳市)への足となる「快速エアポート」も始発から運休する。その影響は大きく、すでに7日は空港へのバスが大混雑するなどの影響が出ている。JR北は快速エアポートの早期再開が可能かどうか今後判断するという。

 このほか始発から運休するのは、函館線の札幌―岩見沢間、学園都市線の桑園―北海道医療大学間、石勝線の南千歳―新得間、室蘭線の岩見沢―追分間。さらに札幌発着の特急はすべて運転を見合わせる。

 運休本数は計512本(特急108本、快速・普通404本)。この本数に快速エアポートは含まれていない。終日運休した7日は計728本の運転を見合わせた。

 JR北は7日午後に緊急会見し、宮越宏幸・鉄道事業本部長が「記録的な豪雪で札幌圏の列車が運休し、多大なご迷惑をおかけしたことをおわびする」と謝罪。「短時間で雪の量が増え、(除雪が)追いつかなかった」とした。札幌圏の列車の終日運休は「過去に例がない」という。

 また、北海道の鈴木直道知事は7日午後、札幌市内で記者団の取材に応じ、同市内の除雪が遅れていることなどから、「円滑な除雪に協力してもらう観点から、車での外出はできる範囲で控えていただきたい。かなり皆さんの生活に影響が出ている。札幌市ともしっかり連携して対応していきたい」と語った。

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