オミクロン急増、病院は学校は 医療崩壊防止へ医師の隔離免除の国も

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疋田多揚=パリ 合田禄=ワシントン 真海喬生=ニューヨーク 金成隆一=ロンドン 西村宏治
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 新型コロナウイルスの「オミクロン株」による感染者の急増により、各国で社会機能の維持が深刻な課題となっている。病院や学校などでの人手不足を緩和しようと、隔離措置の緩和など様々な対策を打ち出しているが、感染拡大の勢いは衰えず、先行きへの不安も高まっている。

 連日30万人以上の感染者が出ているフランスでは今月、隔離規制が緩和され、感染しても軽症や無症状なら、医師や看護師らはそのまま働き続けることが可能になった。

 入院患者が増え続けて病院の負担が大きくなる一方、療養や隔離で欠勤するスタッフが多くなっているためで、医療崩壊を防ぐための非常手段と言える。

 学校では、休校を避けるために政府が設けたルールが大きな混乱を招いた。

 クラスで感染者が出た場合、すぐに全児童生徒が薬局などで検査し、陰性なら授業に戻れるとした。2日後と4日後にも検査が必要だ。

相次ぐ学級閉鎖

 しかし、3日に新学期が始まると、子どもが感染するたびに全ての親が呼び出され、子どもを薬局に連れていく事態が続出した。薬局にも長蛇の列ができ、検査キットも不足した。教員にも感染が広がり、学級閉鎖が相次いでいる。

 政府は早々と方針変更に追い…

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