井の中の蛙とは…「生き方も教える」77歳の国語の先生

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深津弘
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 身長147センチの小柄な体で教室内を動き回り、孫の世代の生徒の質問に、笑顔で丁寧に応じていく。岐阜県大垣市の奥田和子さん(77)は教諭退職後の今も、国語の非常勤講師として公立高校の教壇に立ち続ける。「勉強だけでなく、生き方も教えてあげているの」。14日に喜寿を迎えた話し上手の先生の情熱は尽きない。

 昨年12月、県立羽島高校。3年生が難しい漢字の書き取り問題に没頭した。奥田さんは生徒の間を回り、「どこまでいった?」と一人ひとりに声をかける。老眼のため拡大鏡を手に生徒のノートを見ながら、次々と出る質問に向き合った。

 答え合わせが終わると、「今日わからなくても、明日できればいい。それが学ぶということ。だから、恥ずかしがらずに直せばいいの」と語りかけた。

 奥田さんは同校で週4日、国…

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