夜の横断歩道、アプリが音や振動でアシスト 対応の信号機広がる

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板倉大地 杉山あかり 田内康介

 視覚障害者向けに、歩行者用信号機の赤や青の表示を音声で知らせるスマートフォンアプリへの対応が全国で広がっている。福岡県では昨年3月、アプリ対応の信号機を4カ所に初めて導入。今年3月までに11カ所に増やす予定だ。アプリによる音の支援の効果を、記者が体験してみた。

 警察庁や福岡県警によると、視覚障害者のために、青信号を「カッコー」「ピヨピヨ」「青になりました」などの音声で知らせる歩行者用信号機は、2020年度末現在、全国に2万621カ所ある。しかし、このうち8割強にあたる1万7817カ所は、騒音対策や地域住民からの要望などのため、夜間から早朝にかけて消音している。

 福岡県内には音声で知らせる歩行者用信号機が1465カ所あるが、福岡空港など、周辺に住宅が少ない61カ所を除くほとんどすべてで夜間に消音している。

 視覚障害者向けのスマホアプリ「信GO!」は、日本信号(東京都)が開発した。無料でダウンロードできる。アプリに対応した信号機に近づくと、交差点の名前や信号の色を音声や振動で知らせる。一部では青信号の点灯時間を延長できるという。

アプリ「信GO!」を記者が体験

「信GO!」は、アプリに対応した交差点に近づくと交差点の名前や信号の色を知らせてくれます。記者が夜、目隠しをして同僚の付き添いで体験してみました。

 昨年12月中旬の夜、記者が…

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この記事を書いた人
板倉大地
東京社会部|警察庁担当
専門・関心分野
事件、事故、警察行政