オミクロン株では死亡率が急減、4分の1以下に 南アフリカで報告

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ヨハネスブルク=遠藤雄司
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 新型コロナウイルスオミクロン株による第4波を急速にピークアウトしつつある南アフリカ。首都プレトリアにあるスティーブ・ビコ学術病院の入院患者を分析した研究チームは、第4波では過去の波に比べて重症化する割合が少ないことなどを指摘し、「オミクロンは、パンデミック(世界的流行)が終わり、エンデミック(地域的流行)へと導く前兆となるかもしれない」と主張した。

 調査の対象は、第4波が始まっていた11月14日~12月16日に入院した新型コロナの患者466人。同院などの専門家による研究チームは重症化率などを分析し、デルタ株などによる過去3回の感染の波の患者3976人と比較した。

 この結果、入院患者が死亡した割合は過去の波の21・3%に比べ、4・5%に急減。入院した人のうち集中治療室(ICU)に入る割合も1%で、過去の波の4・3%より低かった。平均入院日数も4・0日で、過去の波の8・8日から半分以下に減った。

 また、12月14、15日に…

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この記事を書いた人
遠藤雄司
国際報道部・業務担当次長
専門・関心分野
アフリカ情勢、紛争、災害、事件