疑われるオミクロン「染み出し」 ずさんな米軍、後手に回った政府
各地の在日米軍基地で新型コロナウイルスの大規模な感染が相次ぎ、その地元でも住民の感染が拡大している。米軍は変異株「オミクロン株」かどうかなどの詳しい感染状況を説明していないものの、ずさんな感染防止態勢が明るみに出て、基地から外への「染み出し」が強く疑われている。5日に住民ら623人の感染が確認された沖縄県などの地元首長らは対策の徹底を強く求めている。
沖縄県では昨年12月中旬、米海兵隊基地キャンプ・ハンセン(金武(きん)町など)で、日本の検疫なしで入国した部隊で大規模クラスター(感染者集団)が発生。米軍関係の感染者は1月5日現在、9基地で計1001人に達した。県側はオミクロン株に感染しているかどうかを調べるゲノム解析の協力を申し出たが、「個人情報」を理由に拒まれたという。
オミクロン株に感染したハンセンの日本人基地従業員や、市中感染とみられる住民が出たため、県は国立感染症研究所の協力を得てゲノム系統を分析。基地からオミクロン株が拡大した可能性が高いと判断した。
クリスマスごろの飲食店利用で拡大か
米側は県の照会に対し、日々…
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- 【視点】
アメリカに住む人たちに聞いても、そもそもオミクロン株への意識や危機感に日米のギャップがありすぎてそこを埋められていないもどかしさを感じる。ここにきて、医療関係者の感染が増えたことで出勤できない状況が増加し、他の病気治療にも影響が出てアメリカ
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