カザフスタン内閣総辞職 ガス高騰に抗議デモ激化、最大都市で衝突も
モスクワ=喜田尚
中央アジア・カザフスタンからの報道によると、同国各地で年明けからガスの値上げに抗議するデモが広がり、トカエフ大統領は5日、最大都市アルマトイなどに非常事態を宣言した。マミン首相ら内閣は同日、総辞職。事態の沈静化のため、トカエフ氏が事実上更迭したとみられる。
抗議は2日、中央アジア最大の国土を持つ同国西部のカスピ海沿いの地域で始まり、中国に近い南東部アルマトイや北部の首都ヌルスルタンなど各地に広がった。同国では新年から液化石油ガス(LPガス)の価格が自由化され、販売価格が2倍に跳ね上がった。
地元メディアによると、デモは当初平和的だったが、徐々に行政施設や警察車両などへの攻撃が始まり、4日にはアルマトイ中心部の広場で警官隊が衝突。警官隊は音響閃光弾や催涙弾で制圧を図った。
内務省の発表によると、同日…
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