沖縄米軍クラスター207人に拡大 知事「米本国からの異動停止を」
沖縄県は21日、米海兵隊基地キャンプ・ハンセン(金武(きん)町など)で新たに21人が新型コロナウイルスに感染し、ハンセンでのクラスター(感染者集団)は計207人になったと発表した。また、玉城デニー知事は米軍に対し、米本国からの軍人・軍属の異動を一時停止することや、ハンセンの軍人・軍属の基地外への外出禁止を要請した。
在沖米軍トップの四軍調整官、ジェームス・ビアマン中将に電話で伝えた。ほかに、ハンセンのすべての軍人・軍属へのPCR検査実施や、基地内でのオミクロン株解析体制の構築などを求めた。
県によると、米側は、異動停止について「(日米安保の)義務履行を妨げずにどのようなことができるか考えたい」と回答。外出禁止には「陽性者が出た部隊の感染封じ込めに成功している状況」と応じた。
オミクロン株を解析できる機器が基地内にないことについては「日本政府と検討中で、近く何らかの合意がなされる」と説明した。
要請後、玉城知事は会見で「海兵隊からは『二つの部隊で感染拡大を抑えている』という話だが、基地従業員が(オミクロン株に)感染し、しかも感染源が異なる可能性がある株が見つかっている。ハンセン内のすべての軍人・軍属のPCR検査、外出禁止が必要」と語った。
ハンセンでは、日本人基地従業員ら同基地と関わりのあった4人にオミクロン株陽性が確認され、県は、オミクロン株感染が基地内で広がっている恐れがあるとの見方を示している。
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