第2回トイレでもスマホ片手に争奪戦 アマゾン配送に受注殺到、収入ゼロも
宅配の現場で存在感を増す個人事業主のドライバー。1人あたりの荷物が増え、負担が増す一方、仕事を求めて登録する人も増えており、激しい仕事の争奪戦が起きている。
働く日や場所を選べる自由さが、こうした仕事の魅力だったはずだが――。
表示と同時に応募しても
朝6時58分。東京都内の30代の男性は、休日にもかかわらず早起きして、スマートフォンを手に取った。
男性は、アマゾンの配達案件と個人ドライバーをマッチングするサービス「アマゾンフレックス」のドライバーだ。
アマゾンフレックスは、個人事業主であるドライバーがアマゾンと直接、業務委託契約を結ぶ。スマホのアプリで「オファー」と呼ばれる仕事が表示され、それぞれが応募する仕組みだ。
仕事は、1ブロック2時間程度からで、1週間前に公開される。男性が狙うのは、1週間後の午前7時からの仕事。午前7時に公開される案件を逃さないため、早めに待機しているのだ。
午前7時。スマホの数字が切り替わると同時に、10件ほど、オファーが表示された。
条件に合った仕事を受注しようと、男性は急いで指で画面をスライドした。
アマゾンと直接契約する個人ドライバーの間では、仕事のオファーをめぐって早押し競争の状態になっています。ドライバーからは、「いす取りゲームみたい」という声も。何が起こっているのか。記事の後半ではその理由をたどります。
ところが、表示されたのは「…
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