コロナ下で黒字、背景に空床補償 専門家「病院にも説明責任」

有料記事

聞き手・枝松佑樹
[PR]

 新型コロナウイルスに感染した患者用のベッド(病床)を用意する全国の病院が、政府から2020年度は1・1兆円の「空床補償」(病床確保料)を受け取ったのに、感染ピーク時にも使われない病床が数多くあったことが問題になっています。多額の税金が無駄遣いされたおそれはないのでしょうか。病院の管理会計に詳しい一橋大大学院の荒井耕教授(50)に聞きました。

 ――なぜ「幽霊病床」がこれほど注目されたのでしょうか。

 感染が広がった際、入院したいのにできず、自宅療養となった人が多かったからではないでしょうか。「病床を確保したと言っていたのに、なぜ?」と。

 ――一方、20年度は多くの病院が、空床補償を含むコロナ補助金によって黒字になりました。

 空床補償が税金である以上…

この記事は有料記事です。残り1073文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら