オミクロン株の感染を確認 飛行機に同乗し、濃厚接触者となった男性

オミクロン株

枝松佑樹
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 厚生労働省は11日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染者が新たに1人確認されたと発表した。8日に公表された国内4例目の感染者と同じ飛行機に乗り、濃厚接触者となっていた。国内のオミクロン株の感染者は計13人となった。

 厚労省岐阜県によると、感染が確認されたのは同県海津市の40代の男性で、滞在国はスリランカカタール・ドーハを経由して、4日に成田空港から入国した。このドーハ発の飛行機には、ナイジェリアに滞在していた4例目の感染者が乗っていた。

 男性は空港検疫で陰性だったが、県外在住の知人が運転する車で5日に自宅に帰り、自宅待機中の7日に発熱などの症状が出て、8日に入院。9日にコロナ陽性が判明した。岐阜県でゲノム解析を進めていた。

 自宅待機者でオミクロン株の感染が確認されたのは初めて。男性はファイザー社製のワクチン接種を7月、8月の2回受けていた。11日朝の時点で症状はないという。

 車で男性を送った知人は現在、濃厚接触者として宿泊療養施設に入った。検査を受けたが陰性だという。濃厚接触者はほかにはおらず、厚労省は「市中感染にはつながらないと考えている」と説明している。

 同じ飛行機の乗客104人のうち、これで2人のオミクロン株の感染が判明し、残り102人は濃厚接触者として自治体から宿泊療養施設に入ることを求められている。うち5人に症状があり、ほかに1人が無症状だが検査で陽性となりゲノム解析の対象となっている。

 岐阜県の古田肇知事は11日の記者会見で、「水際対策として自治体が速やかにフォローをするため、空港でコロナ感染が確認された時点で同乗者がいる自治体に情報提供する仕組み(の構築)を、知事会を通じて国には要請したい」と話した。(枝松佑樹)

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