里谷多英「金」の長野五輪スキー場に幕 温暖化で営業短縮、客は激減

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八鍬耕造

 気候危機の影響は冬季スポーツにも及んでいる。23年前、冬季五輪では日本女子初の金メダルが刻まれた長野のスキー場は営業を終え、屋外のスケートリンクは思うように営業できない。一方で、二酸化炭素(CO2)の削減に取り組むスキー場も出てきた。

「雪不足」の五輪シーズンより降雪少なく

 「例年12月20日くらいにオープンしていたけど、ここ7、8年ほど、ほとんど間に合ったことがなかったからなあ……」

 飯綱高原観光協会(長野市)の代表理事、西澤一幸さん(72)はそう嘆く。

 1965年に開業した飯綱高原スキー場は、98年に長野五輪のフリースタイルスキー・女子モーグルの会場となり、里谷多英さん(45)が冬季五輪では日本女子初の金メダルを獲得した。だが、2019~20年シーズンを最後に営業を終えた。かつては3月20日ごろまで営業していたが、20年の最終営業日は2月16日だった。

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 長野地方気象台の観測による…

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この記事を書いた人
八鍬耕造
ネットワーク報道本部|高校野球東北地区担当
専門・関心分野
高校野球、プロ野球、地域活性化、人口減