マンダムが制汗スプレー108万本回収 卵アレルギーの子に健康被害
マンダムは7日、卵由来の殺菌成分を含む制汗スプレー「マンダム モワトレ 薬用デオドラントショット」と「ルシード 薬用 頭皮とカラダのデオドラントジェットスプレー」の計108万本を自主回収すると発表した。卵アレルギーをもつ子どもへの健康被害が3件確認されたためという。
2019年2月と20年4月に発売した、殺菌成分の「リゾチーム塩酸塩」を含むスプレータイプの商品。「モワトレ」は「無香料」「シャボン」「ひんやりクリアハーブ」の3種類すべてのほか、「ルシード」は試供品も対象。20年3月~21年9月に卵アレルギーをもつ2~10歳の子ども3人がスプレーを吸い込み、嘔吐(おうと)や呼吸困難、じんましんなどの症状が出た。うち1人は重いアレルギー反応のアナフィラキシーだった。いずれも通院や薬を服用するなどして回復したという。
マンダムは当初、卵白由来の成分であることのみを表記して販売していた。2件目の健康被害を確認後の20年7月以降はホームページで、21年2月以降は商品ラベルでも、卵アレルギーの人は使用を控えるよう注意喚起して販売を継続。だが被害が続いたことから、「安全を第一に考えて回収することにした」という。同成分を含むスプレータイプ以外の商品の販売は続けるとしている。
問い合わせは(0120・37・3337)。商品を送れば、商品代金相当のクオカードを返送するという。
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- 【視点】
3件のアレルギー反応で自主回収に踏み切るとは、とても誠実で信頼できる企業だと感じました。 本記事とは直接は関係ありませんが、実は私が運営するNPO法人カタリバがオンラインで不登校の支援を行う現場には、コロナ以降、化学物質過敏症で学校にいけ
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