ベツレヘムでクリスマスツリー点灯式 コロナで観光には打撃続く
イエス・キリストの生誕の地とされるパレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区のベツレヘムで4日、クリスマスツリーの点灯式があった。新型コロナウイルスの影響で人出の少なかった昨年に比べ、今年は地元の人らが多数会場に詰めかけた。ただ海外からの観光客は戻っておらず、観光業は打撃を受け続けている。
点灯式は聖誕教会前の広場で開かれた。クリスマスツリーの点灯に続いて花火が打ち上がり、集まった人々からは歓声が上がった。イスラエル北部ナザレから家族で訪れていた教師のクリスティン・マザウィさん(38)は、「こうして多くの人々と集まることができてとてもうれしい」と笑顔を見せた。
ベツレヘムは例年、海外からの観光客らでにぎわうが、昨年に続き今年も外国人観光客の姿は戻っていない。イスラエルは11月から外国人観光客の受け入れを再開したが、新たな変異株「オミクロン株」の影響で、同月28日深夜以降、2週間にわたり、原則として外国人の入国を禁止しているためだ。
ベツレヘムで土産物店を営むマイク・シャヒンさん(39)は「(観光客の)予約が入り始めていたところにまた空港が閉まり、残念だ」と肩を落とす。「観光に依存するこの街では、多くの人が店や仕事を失った。来年は状況がよくなることを願う」と話した…
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