人気棋士グッズもらえます 関西将棋会館の移転クラファン1億円達成
大阪府高槻市への関西将棋会館の移転で、市がクラウドファンディング(CF)で募っている寄付が好調だ。年末までに1億円を目標としていたが、開始から約3カ月の今月2日に達成した。市は寄付金が想定を上回ったとして、サイト手数料などに支払う1236万円を一般会計補正予算案に盛り込んだ。
今回のCFではふるさと納税の仕組みを用い、寄付すると税額が控除される。日本将棋連盟が大阪市福島区から高槻市へと関西将棋会館を移転する建設費用に寄付金をあてる。2023年度内にJR高槻駅近くの市有地へ移転することを目指している。
CFサイト「CAMPFIRE」で行っている現在のCFは年末まで。7月28日に始め、今月28日までで約1億1千万円が集まった。「返礼品」として人気なのは、新会館に飾られる寄付者銘板への名前の刻印(5万円)や藤井聡太竜王のオリジナル局面扇子(5万円)、関西ゆかりの豊島将之九段らの直筆揮毫(きごう)色紙(5万円)などだ。高額なものでは、谷川浩司九段が揮毫した書体でつくった盛上(もりあげ)駒(350万円)があり、サイトによると、28日までに2人が申し込んでいる。
市は来年以降も寄付を募り、23年度までに5億円を集めることを目標にしている。(茶井祐輝)…