維新躍進、比例票掘り起こし奏功 松井代表「候補者の多さとリンク」
第49回衆院選で、日本維新の会は公示前の11議席から約4倍の41議席へと大幅に増やし、第3党となった。本拠地・大阪府で候補者を立てた15の小選挙区で全勝し、全国の比例区でも25議席を得た。副代表の吉村洋文・大阪府知事の人気に加え、各地に候補者を擁立して比例票を掘り起こす戦略が奏功した形だ。
維新は、前回の2017年衆院選の2倍近い96人(比例単独2人)を擁立した。このうち19人は無党派層が多いとされる各都道府県の1区だった。
代表の松井一郎・大阪市長は2日の記者会見で、「候補者が多いと地域での活動量が増える。候補者の多さと比例票の掘り起こしは完全にリンクしている」と語った。吉村氏も同日、「人間関係ではなく、中立に判断いただけるようなエリア、1区でできるだけ活動するのは普通のこと」と説明した。
松井、吉村両氏が各地で行った街頭演説も、無党派層や政権批判票の取り込みを意識したものだった。大阪府・市で実行した行財政改革や子育て支援策の拡充をアピールしつつ、岸田政権については「分配としか言わない。改革という文字が消えたのは残念でならない」などと批判した。
維新の小選挙区での結果は、大阪府では公明候補がいる4選挙区を除く15選挙区に擁立して全勝し、兵庫県でも1勝した。前回は大阪府の3議席だけだった。
さらに、11ある比例区のうち北海道を除く10ブロックで25議席を獲得。内訳は近畿が10で最も多く、南関東が3、北関東、東京、東海、九州が各2と続いた。得票数は805万票(得票率14・0%)で、自民党、立憲民主党に次いで3番目に多かった。
前回は近畿が5、南関東、東海、九州が各1で、得票数は339万票(同6・1%)。今回は議席数が3・1倍、得票数が2・4倍に伸び、全国に支持を広げたことになる。東京での得票数は4・3倍の86万票にのぼった。
維新は獲得議席の最低ラインについて、衆院で予算を伴わない法案を提出できる21議席と設定していた。これを大きく上回る41議席を得たが、松井氏は全国的な支持を固めていくには「基礎体力がまだまだ不足している」との認識を示す。今後の活動について「選挙に魔法の杖はない。大勢の人に維新の政策を直接分かりやすく伝えるには、地方議員を増やすしかない」とする…
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