弥生人のリアルな顔 出土の骨を元に再現、DNA分析から髪は太めに

有料記事

東孝司
[PR]

 鳥取県は、国史跡・青谷上寺地遺跡鳥取市青谷町)から出土した頭蓋骨(ずがいこつ)を元に弥生時代の男性の復顔像を作り、30日発表した。当時の中年男性の表情をリアルに再現している。

 対象としたのは第8頭蓋と呼ばれるもので、弥生時代後期(約1800年前)の溝から出土した大量の人骨の一つ。最も大きな脳が残っていた個体で、DNAの保存状態が良かったことから選ばれた。

 国立科学博物館の坂上和弘・人類史研究グループ長が復元作業を監修。まず3Dプリンターで頭蓋骨のレプリカを作り、皮膚を模した粘土を張り付けた。その模型を型に取り、プラスチック材を流し込んで成形。最後に植毛した頭髪は、DNA分析の結果を踏まえて太めにしたという。

 鳥取市のとりぎん文化会館で…

この記事は有料記事です。残り241文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません