護衛艦いずも、米戦闘機F35Bで発着検証 空母化へさらに一歩
事実上の空母化が決まっている海上自衛隊の護衛艦「いずも」をめぐり、防衛省は5日、四国沖で3日に米軍の戦闘機F35Bを同艦に発着させた、と発表した。F35Bは短距離離陸、垂直着陸ができる最新鋭ステルス戦闘機で、航空自衛隊も宮崎県の新田原基地に配備する方針。発着は「いずも」の甲板の耐熱化改修後の性能検証が目的だ。
岸信夫防衛相が5日の閣議後会見で明らかにした。海自の艦艇に、F35Bが発着するのは初めて。「いずも」は甲板の耐熱性能を向上させる1回目の改修を6月末までに終了しており、検証の結果、発着が可能と確認できたという。
今回のF35Bは米海兵隊所属。岸氏は「日米の相互運用性の向上に資するものであり、日米同盟の抑止力、対処力の強化にもつながる」と話し、将来的には空母化した「いずも」と、米軍機が連携する可能性を示唆した。
いずも型護衛艦は、飛行場が少ない太平洋側の防空態勢の強化をめざし、2018年末の防衛計画の大綱と中期防衛力整備計画で事実上の空母とすることが盛り込まれた。「いずも」は24年度末以降、同型の「かが」は26年度末以降、それぞれ2回目の改修に入り、「空母化」が完了する。
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