カタールで初の国政選挙 W杯開催にらみ、民主化アピール?

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ドバイ=伊藤喜之
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 首長が絶対的な権限を握る中東カタールで2日、初めての国政選挙にあたる諮問評議会の議員選挙があった。来年11~12月に中東初のサッカーワールドカップ開催を控え、選挙の実施で民主化をアピールする狙いもありそうだ。

 今回選ばれたのは、首長に助言する役割を持つ諮問評議会の議員45人のうち30人。ロイター通信などによると、30の選挙区に233人が立候補し、うち女性は26人だったが、当選者は全員が男性だった。投票率は63・5%。

 残る議員15人は従来通り、タミム首長による任命制。議員にはこれまで与えられていなかった立法権限を付与し、法案提出などが可能になる。

 選挙は当初、2007年に実施される予定だったが何度も延期されていた。

 投票した公務員男性(26)は朝日新聞の取材に「これまでの議員の任命制でも、カタールはそれなりに安定してきた。私はカナダなどに留学して投票の意義は理解しているが、選挙がこの国になじむかは分からない」と話した。

 カタールは豊富な天然ガスや…

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