立憲・枝野氏 共産との連携「来週には一定の前進示す」

立憲共産

吉川真布
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 立憲民主党枝野幸男代表は4日、次期衆院選での共産党との連携について「来週には一定の前進を示す」と述べた。また、衆院選公約の第1弾として「政権を取って最初にやること」も来週前半に発表する考えだ。訪問先の松江市で記者団の取材に明らかにした。

 枝野氏はこれまで共産との閣内協力は否定する一方、「党の立場や違いを前提としつつ、できることを最大限やって今のひどすぎる自公政権を倒そうという思いは一緒だ。できるだけみんなが納得感を持って進められるようにやっていければと思っている」(先月31日の記者会見)と説明している。

 共産は「新しい政治をつくる本気の共闘」(志位和夫委員長)を求めており、選挙後の国会での協力関係を具体的に示せるかが焦点だ。共産が衆院選方針を決める党会合を開く8日に向けて調整を進めている。

 また、枝野氏は4日のオンラインでの講演で、菅義偉首相の後任を選ぶ自民党総裁選を「準決勝」、衆院選を「決勝」と表現。「準決勝なんてどうでもいい。どなたが決勝戦に自民党から出てこようと必ず打ち勝って、責任ある危機管理の体制を作り上げたい」と政権交代への意欲を語った。(吉川真布)

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    前田直人
    (朝日新聞デジタル事業担当補佐)
    2021年9月4日19時6分 投稿
    【視点】

    これまで続いてきた野党共闘は、2015年の安保法制反対闘争をへて2016年参院選から実質的に始まったものです。市民団体が仲介する形で文書をかわし、参院選の1人区で一定の成果をあげました。2017年衆院選でも野党共闘が成立するか否かが注目され

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    曽我豪
    (朝日新聞編集委員=政党政治、教育改革)
    2021年9月5日9時38分 投稿
    【視点】

    政治は争点と論争の土俵を先に用意した方が勝つ。相手に対する批判ばかりしていると極小の支持しか得られないのは理の当然である。 結局、影の内閣も作れていない。連合政治(国会と選挙の協調を含む)の中で内閣協力を意味する連立政権構想において、基本

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