デジタル監の石倉洋子氏、無断転載を謝罪 個人ブログに見本用画像

平井恵美 中島嘉克
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 1日に発足したデジタル庁の事務方トップを務める石倉洋子・デジタル監(72)が、自身の公式ウェブサイトのブログで、画像素材サイトの画像を利用規約に違反して掲載していた。石倉氏は3日、報道陣とのグループインタビューで無断転載を認め、「私の不注意だった」と謝罪した。

 石倉氏は自身のサイトで、経歴やブログなどを掲載。ブログの記事に載せていた複数の画像にデジタル画像を販売するサイト「PIXTA(ピクスタ)」の透かしなどがあり、「無断転載しているのではないか」と指摘する声がネット上で出ていた。

 透かしがある画像は見本用のデータで、ピクスタの利用規約によると、コンテンツの準備のためのレイアウト確認などの目的を超えて使うと規約違反や著作権侵害となるという。

 石倉氏は3日、取材に対して「写真やイラストなど著作権があるやつを使ってしまった」と認め、「普通はどこでも使えるようなフリーイラストを使うが、急いでやったやつがいくつか引っかかってしまった。非常に気をつけていたつもりだが、最近急いでいることもあって、持ってきてしまった」などと釈明した。ウェブサイトは非公開になった。

 石倉氏は一橋大学名誉教授で、経営戦略やグローバル人材が専門。デジタル監は事務次官級で、デジタル庁の重要な業務について大臣に意見する役割を担う。その幹部自身のITリテラシーが就任直後に問われる形となった。

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この記事を書いた人
中島嘉克
仙台総局
専門・関心分野
デジタル、AI