検査受けられず、感染者が多数「潜在」 都の会議が指摘

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軽部理人 釆沢嘉高
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 新型コロナウイルスに対応する緊急事態宣言中の東京都で、繁華街の滞留人口がお盆明け以降に急増したことが26日、都のモニタリング会議で報告された。今月中旬には宣言前の1週間と比べ29・1%減となったが、25日までの1週間では16・5%減まで緩んだ。都は「人流の5割削減」を掲げているが、感染者数が下がりきらないまま宣言前の水準に近づきつつある。

 会議で報告された1週間平均の感染者数は、25日時点で4388人と前週の95%と減少に転じた。ただ、検査の陽性率(週平均)は20・7%と高止まりし、専門家は検査を迅速に受けられないことで、報告されている感染者数以外にも「多数の感染者が潜在している可能性がある」と指摘した。

 この日報告されたのは、新宿・歌舞伎町や渋谷など七つの繁華街を正午から午前0時までにレジャー目的で訪れた人たちの動向。時間帯別では昼間(正午~午後6時)が宣言前の1週間と比べ13・3%減、感染リスクが高いとされる深夜(午後10時~午前0時)が同14・7%減と、特に緩みがみられた。14日までの1週間では昼間は同24・7%減、深夜は同36・4%減まで下がっていた。

中高年層の「ハイリスク行動」に抑制促す

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 会議では、この二つの時間帯…

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