日本初のIR施設、万博会場の隣で起工 30年の開業めざす
細見るい
日本初の統合型リゾート(IR)施設の建設工事が24日、大阪湾に浮かぶ人工島・夢洲(ゆめしま)で始まった。約49ヘクタールの敷地内にカジノのほか、国際会議場やホテルなどが順次つくられる。開業は2030年ごろの予定だ。
IR施設は、米カジノ大手のMGMリゾーツ・インターナショナルの日本法人やオリックスなどが出資する「大阪IR」が手がける。初期投資で約1兆2700億円を投じ、開催中の大阪・関西万博の会場の北隣に整備する。ポーカーやバカラができる約470のゲーム台とスロットなどの電子ゲーム約6400台があるカジノのほか、6千人以上が集える会議室を備えた国際会議場や計約2500室の三つのホテル、商業施設、バスターミナルなどをつくる。年間約2千万人の来場を予定し、約5200億円の売り上げをめざすとする。
24日の起工式に出席した大阪IRのエドワード・バウワーズ代表取締役(日本MGMリゾーツCEO)は「大阪・関西と世界をつなぐ新たなゲートウェーを作り、観光をさらに盛り上げていく」と語った。
日本国内でのカジノ誘致は1…