コロナ禍で帰国困難の実習生らに宿泊研修 JICAなど

有料記事

藤崎麻里
[PR]

 国際協力機構(JICA)などが今夏、技能実習生の外国人らに対する宿泊型の研修を実施している。コロナ禍で仕事を失って生活費などの捻出に困り、帰国もできずに困窮している人々の支援だ。

 参加したのは、ネット上での募集に応じたベトナム人の技能実習生ら男女22人。元実習生の男性(32)は関東地方で3年、金属塗装の仕事をしていた。研修で日本語を学び、在留資格を特定技能に切り替えて再び職に就くことを望む。「お弁当作りなどの仕事で働きたい」と話す。

 研修は7月下旬から8週間で、仕事に必要な日本語や日本文化の講座、キャリアセミナーなどを受講してもらう。農業や飲食料品の製造などの技術も学ぶ予定だ。宿泊先はJICA東京センターで、食事などの生活はNPOが支援する。

 取り組み全体を主催するのは、昨秋に発足した官民連携の枠組み「責任ある外国人労働者受入れプラットフォーム」(JP―MIRAI)だ。JICAと、ビジネスと人権に取り組む一般社団法人ザ・グローバル・アライアンス・フォー・サステイナブル・サプライチェーン(アスク)が共同事務局をつとめる。

 JICAは、開発途上国の支…

この記事は有料記事です。残り325文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【春トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

この記事を書いた人
藤崎麻里
GLOBE編集部
専門・関心分野
移民難民、外国ルーツの子ども、無国籍、労働組合、少子化、ジェンダー、民主主義