中国、拘束中の著名法学者ら起訴 国家の転覆謀った罪か

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北京=高田正幸
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 中国で2019年12月以降、複数の人権派弁護士らが一斉に拘束された事件で、拘束が続いていた法学者で著名な活動家の許志永(48)と人権派弁護士の丁家喜(53)の両氏が山東省の裁判所に起訴されたことが、親族や支援を続ける知人らへの取材でわかった。

 親族らによると、今月5日、両氏の弁護士が司法当局から起訴したという連絡を電話で受けた。起訴状を受け取っておらず、具体的な罪名やどのような言動が罪に問われたかは不明だが、国家政権転覆罪で起訴されたとみられるという。

 許氏と丁氏はともに、憲法の範囲内の権利を求める運動として12年ごろに活発化し、その後摘発された「新公民運動」の中心メンバーとして知られる。

 19年12月に始まった一斉…

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この記事を書いた人
高田正幸
台北支局長兼香港支局長
専門・関心分野
台湾、香港、中国、反社会的勢力
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    倉田明子
    (東京外国語大学総合国際学研究院准教授)
    2021年8月7日18時18分 投稿
    【視点】

    中国国内の統制が一層厳しさを増していることが分かる出来事だと思います。2人が拘束されたのは2019年12月から翌年2月にかけてのことでしたが、正式に逮捕されたのは2020年6月でした。それからさらに一年以上を経て起訴されたことになります。

    …続きを読む