効き目ない宣言、4カ月で感染者は倍 長期戦にらむ欧米

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石塚広志 半田尚子 ワシントン=大島隆 ロンドン=金成隆一
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 国内での新型コロナウイルスの感染者が6日、100万人に達した。変異株の広がりとともに増加のスピードは加速している。

 日本国内で初めて感染者が確認されたのは、2020年1月15日。その後、春の「第1波」で初の緊急事態宣言が出て、対象は一時全国に拡大した。

 夏に「第2波」があり、10月に感染者は10万人を突破。冬場の「第3波」では感染者が急増し、21年2月に40万人に達した。重症者や死者も増え、十分な医療を受けられずに亡くなる人も出た。

 東京で2回目の宣言が解除された3月下旬ごろから、大阪府兵庫県など関西地方を中心に再び感染者が増え始め、4月9日に50万人を超えた。「第4波」の背景には、従来株より感染力が強いアルファ株が広がったことがある。

 「第5波」では、さらに感染力が強いデルタ株が広がって、感染拡大のスピードが上がった。6月21日に東京などで3回目の宣言が解除されると、どんどん感染者が増え、五輪開催中に1日あたりの感染者数が全国で計1万人を突破した。

 最初の感染確認から50万人に達するまでには、1年3カ月かかったが、さらに50万人が感染するまでは4カ月しかかからなかった。厚生労働省の専門家組織は現状について、「これまでに経験したことのない感染拡大が継続している」と危機感を示している。

専門家も感染の収束を見通せず

 ただ、最近の死者の数は比較…

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