日本のワクチン接種速度は「世界一」? 数字でみると

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下司佳代子
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 菅義偉首相は8日夜の記者会見で、日本のワクチン接種のスピードは世界一速い、という趣旨の発言をした。接種の遅れが指摘されてきたなか、「希望する高齢者の7月末接種完了」や「1日100万回」を掲げ、回数を伸ばしてきた。本当に世界に追いつき、追い越したのか。

 会見での首相の正確な発言は「自治体や医療などの関係者のご尽力により、いまや世界でも最もスピードで、接種が行われているといわれています」。世界一と明言しているわけではないが、「世界で最も速いスピードで接種が行われている」という趣旨だと受け取れる。

 加藤勝信官房長官は9日の記者会見で「主要7カ国(G7)の中でも、直近の1週間の数字を見ると、接種回数の累積の伸びが大きくなっている」と説明した。

 実際はどうなのか。英オック…

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この記事を書いた人
下司佳代子
アメリカ総局|米国の外交・防衛
専門・関心分野
国際報道