「鉄道が一番だけど」 JR九州社長が語る肥薩線の復旧
聞き手・松本真弥 藤原慎一
1年前の豪雨で被災した肥薩線について、JR九州の青柳俊彦社長が朝日新聞のインタビューに応じた。来年3月末までに復旧費を公表する考えを示す一方、その後の地元自治体との協議は「明るい話ではない」との見方を示した。「鉄道での復旧が一番いい」と語りつつ、「いいアイデアがある場合は否定するものではない」と述べる青柳社長に将来像を詳しく聞いた。
――被災から1年が経ちました。
「(2017年に被災しバスへ転換が決まった)日田彦山線のめどがついたと思ったら、今度は肥薩線。この先どういう議論をするかは見えているが、明るい話ではない。期待ばかり持たせると、裏切ることになるかもしれない。ただ悲観的なことばかりでもない」
――「明るい話ではない」というのは。
「日田彦山線で地元と議論したのと同じで、交通ネットワークを持続させるためにどうしていくべきか。目を背けることなく、正面から解決していかないと」
――地元に負担を求めることもあり得ますか。
「負担を求めるというか、当…
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