旭川市いじめの「加害者」とデマ拡散 投稿者特定へ提訴

新屋絵理
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 見知らぬ人へのいじめの「加害者」とネット上で特定され、中傷を受けたとする高校2年の男子生徒(16)が、デマや中傷をSNSなどに書き込んだ投稿者の情報開示を求める訴訟を東京地裁に起こした。いじめにまったく身に覚えがないという男子生徒は「デマは消せない。せめて責任をとってほしい」と話している。

 男子生徒が「加害者」とされたのは、今年3月に遺体でみつかった北海道旭川市の中学2年の女子生徒に対するいじめ。週刊誌のデジタル版記事が匿名で報じた主犯格だとネット上で特定され、実名や顔写真がさらされた。SNSには直接「警察行け、人殺し」などのメッセージが送られてきたという。

 女子生徒とは面識がなく、いじめとも無関係という男子生徒は6月7日、60件分のデマ投稿の発信者を特定するため、権利侵害を受けた場合などに発信者情報の開示請求ができると定めたプロバイダー責任制限法に基づき、ツイッター社に開示を求める訴えを起こした。開示されれば、損害賠償の請求や刑事告訴も検討している。(新屋絵理)

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