名鉄新社長、延期の名駅再開発「30年ごろ開業めざす」
今泉奏
名古屋鉄道の新社長に25日に就任した高崎裕樹氏(60)が朝日新聞の取材に応じ、コロナ禍で計画を見直している名古屋駅周辺の再開発事業について、2030年ごろの開業をめざす考えを明かした。当初は22年に着工し、27年度の完成を予定していた。
再開発は、名鉄百貨店本店の入る建物など計6棟を壊して南北約400メートルの巨大ビルに建て替える計画だったが、オフィス需要が見通せないとして昨年11月に規模縮小も視野に、計画を見直すと発表した。24年度をめどに改めて開発の方向性を示すとしている。
高崎氏は「行政が中心となって進めている計画に合わせ、30年ごろに我々の開発できるものを仕上げていきたい」と述べた。着工時期は未定で、一部施設の先行開業も検討するという。規模は「あまり縮小すると事業性を悪化させる。大きく縮めることはできない」としたうえで、「商業施設、ホテル、オフィスの規模はバランスを修正する必要がある」と話した。
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