容疑者のSNS「しつこい」 殺害女性店主、周囲に相談

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 大阪市北区のカラオケパブで経営者の稲田真優子(まゆこ)さん(25)が殺害された事件で、稲田さんが亡くなる前、客の会社員宮本浩志(ひろし)容疑者(56)=殺人容疑で逮捕=からSNSで届くメッセージが「しつこくて困っている」と周囲に相談していたことが、捜査関係者らへの取材でわかった。大阪府警は稲田さんと宮本容疑者の間にトラブルがあったとみて調べている。

 府警によると、宮本容疑者は11日午後9~10時ごろ、北区天神橋4丁目のビル5階の店内で稲田さんを刃物で殺害した疑いがある。宮本容疑者は11日夜に店に行ったことは認めたが、「やっていない」と殺害を否認しているという。

 捜査関係者によると、宮本容疑者は約4年前、稲田さんが当時働いていた別の店に客として来るようになり、稲田さんが今の店を開業した今年1月以降も繰り返し来店していたという。

 稲田さんは複数の客とSNSの連絡先を交換し、営業時間外もやりとりを重ねていた。宮本容疑者もその一人だったが、メッセージを送ってくる頻度が高く、稲田さんは「困っている」と漏らしていたという。

 府警は、宮本容疑者が稲田さんに一方的に好意を寄せ、トラブルになっていた可能性があるとみて、スマートフォンなどの記録を解析し、どのようなやりとりが交わされていたかを調べている。

 捜査関係者によると、宮本容疑者は事件があったとされる11日夜に店を訪れ、午後9時ごろに退店したが、防犯カメラの映像によるとビルを出たのは約1時間後だったという。府警は稲田さんが店に1人になるまで宮本容疑者がビル内に潜んでいた可能性もあるとみている。

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