米制服組トップ、中国の台湾武力統一「まだ道のり長い」

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ワシントン=園田耕司
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 米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は17日、米上院歳出委員会の公聴会に出席し、中国が台湾に対して軍事的圧力を強めている問題をめぐり、「中国が台湾全体を掌握する軍事作戦を遂行するだけの本当の能力を持つまでには、まだ道のりは長い」と述べた。中国による台湾の武力統一が「近い将来、起きる可能性は低い」とした。

 ミリー氏はまた、「中国には現時点で(武力統一するという)意図や動機もほとんどないし、理由もない」と分析。ただ、「台湾は中国の国家的な利益の核心部分だ」とも語った。

 同じ公聴会でオースティン米国防長官も「中国が台湾統一を目標にしていることは疑いの余地はない」と述べ、「複数の機密情報がある」と語った。ただ、中国がいつ台湾を武力統一できるような軍事能力をもつかについては「不透明だ」とした。

 中国の台湾侵攻をめぐっては…

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この記事を書いた人
園田耕司
政治部次長|政権担当
専門・関心分野
日米政治・外交安全保障、国際政治
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    福田直之
    (朝日新聞コンテンツ編成本部次長=経済)
    2021年6月19日20時20分 投稿
    【視点】

     「米国は中国が6年以内に台湾へ武力侵攻する可能性があると言うが、どう見るか」。以前、北京特派員として経済面から米中対立について取材してきたため、ここのところしばしばこうした質問を受けました。その際は「可能性は低いと思います」と答えてきまし

    …続きを読む