高級車レクサス「LX」盗難相次ぐ 対策困難な新手口も

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藤牧幸一 高絢実
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 トヨタの高級車ブランド・レクサスの大型SUV「LX」の盗難が相次いでいる。愛知県内では保有台数のおよそ5台に1台が被害に遭っている計算だ。防犯カメラのある繁華街の駐車場で盗まれた例もある。

 名古屋市の東海地方最大の繁華街「錦三」地区にあるコイン駐車場で4月15日夜、止めてあったLXが盗まれた。交差点に面し、目の前にはコンビニエンスストア。周囲は飲食店や風俗店が軒を連ね、夜でも人通りは絶えない。駐車場には複数の防犯カメラもあった。

 同月4~5日には同市東区のマンションでも被害が発生。駐車場のシャッターは夜間は閉じているが、犯人はオートロックのある入居者用の出入り口から侵入したとみられる。常駐する管理人は、警報音などを聞いておらず、被害に気付かなかったという。

 LXは新車価格が1千万円超の高級車で、2015年に国内販売が始まった。中古車市場でも人気は高い。愛知県警によると、昨年1年間に盗まれたLXは119台で、車種別で最多。2位のプリウス(79台)、3位のランドクルーザー(32台)を大きく上回る。

 県内のLXの保有台数は605台(昨年3月時点、自動車検査登録情報協会による)のため、およそ5台に1台が被害に遭った計算だ。今年は5月末時点ですでに66台が被害に遭っている。

車載システムに直接アクセス 巧妙化する手口

 県警は複数の窃盗グループがあるとみて捜査。6月上旬までに、無職の少年(19)と自動車塗装業の男(33)を、LXを盗んだとして窃盗容疑で逮捕した。2人は同じグループとみられる。16日には別のグループとみられる自称自営業の男(37)を窃盗容疑で逮捕した。

 ただ、この二つのグループが…

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