居場所多いほど前向きさ増す傾向 子や若者、内閣府調査
久永隆一
ホッとできる居場所がある子どもや若者は、そういった居場所がない人よりも、前向きな感情が高い傾向にある――。そんな内閣府の調査結果が11日に公表された2021年度版「子供・若者白書」に盛り込まれた。居場所が少ない子どもや若者は支援や相談にも後ろ向きで、助けが必要なのに孤立しがちな傾向も浮かんだ。
調査は19年11~12月、全国の13~29歳を対象にインターネットで行い、1万サンプルを集めた。詳細な分析結果を今回初めて公表した。
調査では、自分の部屋や家庭、学校、地域、職場、ネット空間の六つが居場所になっているか尋ねた。「ゼロ」との回答は5・4%、「六つ」が15・8%だった。
居場所の数ごとに前向きさの…