国鉄カラー見納め 大村線キハ66・67形、6月末引退
米田悠一郎
JR九州長崎支社は28日、大村線などを走るディーゼル車「キハ66・67形」が6月30日で引退すると発表した。旧国鉄時代に多く見られたオレンジとクリーム色の車両は、鉄道ファンの間でも根強い人気があったが、46年の歴史に幕を下ろす。
同社によると、キハ66・67形は1975年、山陽新幹線が博多まで開業したのに合わせ、九州北部地区に導入された。筑豊線や篠栗線の通勤列車や急行列車として運用され、2001年から長崎県内の路線に移った。長崎と佐世保を結ぶ快速「シーサイドライナー」として親しまれた。
旧国鉄時代そのままのオレンジとクリーム色の車両は、九州では長崎でしか見られず、ファンの間では人気が根強い。このほか、ハウステンボスに見立てた配色の列車もある。
引退は老朽化が原因。今後残すかどうかは未定という。7月からは、20年3月から導入されているハイブリッド車両「YC1系」に入れ替わる。
運行最終日の6月30日のラストランイベントは、新型コロナウイルスの状況もあり、未定。引退にともない、車両の部品や記念乗車券が発売される。詳細はJR九州ホームページへ。
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