20歳の決断、痛感した力不足 木原龍一物語(上)

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坂上武司

 鶏むね肉とブロッコリー。毎日のメニューに必ず採り入れる。あきることもない。栄養価が高く、たんぱく質が豊富。何よりも「筋肉」が喜ぶ。

 ペアの木原龍一(28)=木下グループ=が食べ続ける食材だ。

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 三浦璃来(19)=木下グループ=とのペアで、3月の世界選手権では10位に入り、初めて自力で五輪出場枠を獲得。4月の世界国別対抗戦のSP、フリーとも自己最高点をマークし、合計196・65点と200点台も見えてきた。

 「三浦さんと組んでから、すごくすべてのエレメンツに自信が持てるようになりましたし、スケートが楽しいということを思い出せた。まだここは僕たちのゴールではない。もっともっと2人なら高いところを狙えると思っています」

 2006年に広島で開催された全日本ジュニア選手権で、初めて彼の演技を見た。当時は14歳のシングルスケーター。体は小さかったが、ポジションの美しさには光るものがあった。

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 その後、10年高校総体で優…

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この記事を書いた人
坂上武司
ネットワーク報道本部|大阪駐在・関西担当
専門・関心分野
フィギュアスケートやアイスホッケーなどの氷上競技。音楽や映画