運休中の線路、自転車でスイスイ くま川鉄道が取り組み
村上伸一
昨年7月の記録的豪雨で被災し、運休が続く球磨川流域市町村の第三セクター、くま川鉄道(本社・熊本県人吉市)は、線路上を自転車で走るレールサイクル「くまチャリ」を始めた。運休路線を活用して少しでも収益を得ることをめざしているという。
レールに乗るように製造された電動マウンテンバイク2台で、線路上を並走する。レールの継ぎ目を通る度にガッタン、ゴットンなどと音がして、列車のような気分を味わえる。1日に開始した。
4月30日にあった試乗会で、市職員の福田奈々美さん(19)は「思ったより速度が出て、風を感じられた。球磨川も見ることができて、気持ちよかった」と話した。
くま川鉄道は11月にも部分的な運行再開をめざしているが、全線再開は3年以上先になる見通し。部分運行の予定区間に含まれない相良村の十島(としま)菅原第1踏切と願成寺(がんじょうじ)踏切の間の約2キロをくまチャリのコースにし、数十分かけて往復する。来年3月末までの年末年始を除く土日祝日に運行する。料金は4千円(税込み)から。予約は同鉄道のウェブサイトで受け付ける。
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