鉄道ファン集いNゲージ走らせる場オープン、姫路

滝川直広
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 兵庫県姫路市二階町の商店街の一角に7日、鉄道ファンの有料会員制コミュニティースペース「ひめじとれいんぱーく」がプレオープンした。2階には鉄道模型の一種「Nゲージ」の、長さ15メートルにも及ぶジオラマ「ロングコース」があり、利用者が持参した車両を走らせることができる。

 「ぱーく」は「駅長」を務める会社社長稲田禎之さん(53)が計画、年明けから準備していた。Nゲージの車両や線路は4年前に亡くなった父親の勉さん(享年81)が残したもの。車両は約200種類あるという。

 稲田さんは勉さんから「死後は売っていい」と言われていたが、勉さんが長年かけて集めたものだ。さらに、知人から「(Nゲージには)お父さんの愛情を感じる」と言われたことから、これを生かそうとコミュニティースペースを企画した。

 ロングコースはSNSで知り合った鉄道ファンらが設営を手伝ってくれたという。約8メートルの直線部分があり、稲田さんは「これだけの直線コースはそうそうないと思う。ここの売りです」と自慢する。

 2階のジオラマはもう一つ小さいものがあるが、大小いずれも姫路城や旧手柄山遊園など、市内のおなじみの風景を取り入れている。今後は利用者にジオラマの装飾を一部任せるなどして、常に進化させたいという。

 稲田さんは「鉄道ファンが集まり、知らない人同士が知り合いになってほしい。同時に、ファンが来ることで商店街の活性化につながれば」と話している。

 会員以外の一般の人も料金を払えば利用可。問い合わせは同ぱーく(079・255・5593)。(滝川直広)

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