朝のラッシュはいつも通り 薄まる効果、遠い出勤7割減

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 3度目のコロナ緊急事態宣言から初の平日となった26日朝、東京・丸の内では多くの通勤客が行き交った。政府は出勤者を7割減らすように求めているが、実現にはほど遠そうだ。

 JR東京駅前では午前8時ごろから、信号待ちをするマスク姿の人波が途切れることがなかった。「電車の混雑具合は以前と変わらない。もう、緊急事態宣言に効果は無いのでは」。宇都宮線に乗ってきた40代男性はそう語り、横断歩道を足早に渡っていった。

 近くのビルの警備員も「宣言が出たからといって、目に見えて変わっていないですね」。

 駅前に置かれた東京五輪のカウントダウンクロックは「88日12時間」と開会式までの残り時間を刻む。

 近くのベンチで出勤前の読書をしていた金融会社勤務の男性(52)は1年前の緊急事態宣言時との落差に驚いたという。「あの時は山手線でも座れた。今朝は混んでいて雰囲気がまったく違う」。昨年は社内でもテレワークが推奨され、週1~2回は在宅勤務したが、いまは「在宅は最小限でいいというムード」だという。「コロナや緊急事態に慣れてしまっている。医療現場のことを考えると、国がある程度強制的にやるしかないのでは」と話した。

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