戻らぬ通勤客、動き出す鉄道各社 ラッシュはなくなるか

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南日慶子
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 通勤時間帯の大量輸送を前提としてきた鉄道会社のビジネスモデルが、コロナ禍に揺さぶられている。在宅勤務が広がり、運賃収入は減少。支出を減らすことは喫緊の課題だ。従来の経営からの転換をはかる試みがじわりと動き出している。

 JR東日本や西日本は、通勤のピーク時間帯を分散させ、コスト削減を図っている。ピークが緩やかになれば、車両や駅員の配置を減らせるからだ。ICカード乗車券を使ってピーク時間帯の前後に乗車すれば、残高への入金などにあてられるポイントを還元する。

 JR東は3月15日から、首都圏の指定した駅で、「スイカ」の通勤定期券の利用者が平日の混雑する時間帯を避けて乗車すると、「JREポイント」を15~20円分還元する。駅ごとに1時間半の「ピーク時間帯」を設定し、ピーク前1時間は15円分、ピーク後1時間は20円分を還元し、時差通勤を促す。

 JR西も4月、関西圏の約5…

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南日慶子
経済部
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働き方・労働、子育て、ジェンダー、ポッドキャスト