ファイザーワクチン、半年後も9割有効 変異株にも効果
米製薬大手ファイザーと独ビオンテックは1日、共同開発した新型コロナウイルスワクチンの発症を防ぐ効果が半年後も91・3%だったと発表した。また南アフリカの変異株にも効果があるという結果も同時に公表した。
臨床試験の参加者約4万6千人を追跡調査したところ、1週間後から半年後までの間に感染して症状が出た人は、ワクチンを2回接種したグループで77人だったのに対し、偽薬を打ったグループでは850人いたという。
ワクチンによる深刻な副反応はなかった。新型コロナによる重症化を防ぐ効果についても、95~100%あると確認できたという。
これまでも2社は有効性のデータを出していたが、ワクチン接種から半年後の詳しいデータを出すのは初めて。短期間で効果がなくなると、再度ワクチン接種が必要になるという懸念があった。
また臨床試験には、南ア型の変異株が流行している南アフリカでも800人が参加していた。偽薬を打った人には変異株に感染した人がいた一方で、ワクチンを2回打った人に発症者はいなかったことから、南ア株への効果も確認できたとしている。
このワクチンはすでに米国で緊急使用許可が出ているが、ファイザーのブーラ最高経営責任者(CEO)は「今回のデータにより、当局に(正式な)承認申請ができる状況になった」と話している。
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