1億人運んだ九州新幹線、いまは鮮魚を… 全通10周年

松本真弥
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 九州新幹線は12日、博多―鹿児島中央間の全線で開業して10年を迎えた。全通以来これまでに1億2千万人を運んだが、いまは新型コロナウイルスの影響で乗客は激減。この日は新たな収益源と見込む貨客混載事業の一環で、鹿児島から鮮魚を運んだ。

 午前9時25分、博多駅のホームに鹿児島中央発のつばめが入線した。乗客とともに到着したのは、鹿児島で朝取れたブリやカンパチ、タイなどが入った段ボール約30箱。車内から下ろされると、そのまま駅ビル10階の飲食店に届けられた。

 新幹線の利用は前年より6割減っており、JR九州は5月から佐川急便と連携し、本格的に輸送事業に取り組む考えだ。

 13、14の両日は博多駅前広場で10周年の記念イベントが開かれる。新幹線で運ばれた魚や、鹿児島と熊本の駅弁が販売される予定。

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この記事を書いた人
松本真弥
経済部|エネルギー・金融担当
専門・関心分野
九州経済、運輸、SAF