JR西、無事故表彰を見直し 脱線事故が契機、意義低下

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鈴木智之
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 JR西日本が、旧国鉄時代から続く運転士らを対象にした「運転無事故表彰」を、3月で廃止することがわかった。4月からは対象の職場を大きく広げ、急病人への適切な対応や車両不具合の早期発見など、乗客の安全・安心に関わる活動をたたえる表彰を新たに始めるという。

 同社によると、「運転無事故表彰」は、運転士や車掌ら運転に関わる社員が対象だった。「無事故」を数年間続けるごとにメダルなどが贈られた。年間1700~2500人が受賞してきたという。

 新しい名称は「安全考動(こうどう)表彰」で、電気や施設系の社員、駅の改札係員らも新たに加えた「現業機関の全社員」を対象にする。考動とは、安心・安全なサービス提供のために、社員自らが考えて行動することを指す。同社は「『全員参加型の安全管理』を実現するため、能動的な成果や優れたプロセスを評価することが必要。現場の社員一人ひとりを積極的に褒めていく」としている。

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 表彰の見直しの背景には、2…

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