経団連の副会長にDeNA南場智子会長 女性の就任は初

諏訪和仁
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 経団連は18人いる副会長の一人にIT大手のディー・エヌ・エー(DeNA)の南場智子会長(58)をあてる人事を固めた。副会長に女性が就くのは初めて。経団連は企業の役員に占める女性の割合を「2030年までに30%以上」にする目標を掲げており、経済団体として正副会長職への女性登用が課題となっていた。

 6月の定時総会を経て正式に就任する。南場氏は津田塾大を卒業し、米コンサルタント会社マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て、1999年にディー・エヌ・エーを設立。2015年から会長。プロ野球12球団オーナー会議の議長も務めた。

 経団連は、事務局も含めて女性の登用を進めてきた。会長の諮問を受ける審議員会の副議長には、これまでも女性の経営者を選んできたが、会長と副会長には女性がいなかった。南場氏には、中西宏明会長(日立製作所会長)の前任の榊原定征会長時代から副会長への就任を打診しており、長く副会長候補だった。(諏訪和仁)

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