原発制御室に不正入室、柏崎市長「資質に関わる大事件」
戸松康雄
東京電力柏崎刈羽原発の中央制御室に社員が他人のIDカードで入った問題をめぐり、東電への批判が高まっている。立地する柏崎市の桜井雅浩市長は25日、「(原発を)運転する資質、適格性に関わる大きな事件」と重大視する考えを示し、市議会でも批判が出た。同社は同日、当初の予定通り、再稼働をめざす同原発7号機の安全対策などに関して市議会や住民向けに説明を始めたが、逆風は強まっている。
桜井市長は同日、市役所で東電ホールディングスの橘田昌哉・常務執行役(新潟本社代表)と石井武生・同原発所長と面談し、不正入室自体とは別に、発生直後に市への連絡がなかった点を問題視した。「法律によって話ができないことが多いことは承知しているが、『法に触れることがあり、原子力規制委員会に報告した』との連絡があってよかったのではないか」と述べた。
橘田氏は、23日夕に同社ホームページで社員が中央制御室に不正に入った点を公表したと報告。「ご心配をおかけし、おわび申し上げる」と謝罪し、「今まで以上に情報発信に努めていきたい」と述べた。
面談後、桜井市長は記者団に…
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