全国未成線サミット、11月に浜田で開催へ
水田道雄
【島根】建設途中で工事が中断したり、完成したが列車が走ることがなかったりする鉄道「未成線」。全国各地に残る未成線の鉄道遺構を観光資源として活用し、地域の活性化につなげようという「第3回全国未成線サミット」が11月13、14の両日、未成線の鉄道遺構がある浜田市で開かれる。
サミットは2年に1度、開かれ、昨年10月に浜田で予定されていたが、コロナ禍で延期していた。
浜田市と広島市を結ぶ広浜鉄道は戦前と戦後の2度にわたり計画されたが、戦争の影響や別ルートでの工事再開などにより、工事が中止された。浜田市佐野町には、戦前に計画された旧線と戦後の新線が交わる地点があり、周辺には、旧線の4連や5連のアーチ橋や新線のトンネル跡などが残る。アーチ橋は2008年に土木学会の「選奨土木遺産」に認定された。
サミットでは、開催地の遺構にまつわる専門家の講演や活用のあり方を話し合う討論などが行われ、一般の人も有料で参加できる懇親会や現地視察なども予定される。
浜田市役所で昨年12月にあった実行委員会の初会合では、会長に久保田章市市長を選出。庁内にワーキンググループを立ち上げ、準備を進めていく。久保田市長は「市にとっても貴重な観光資源。交流人口の拡大の契機にしたい」と述べた…
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
【春トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら