第18回塩川氏「日本に亡命は厄介」天安門、政権で漏れた感想は

有料記事外交文書は語る 2020

編集委員・藤田直央
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 中国での学生らによる民主化運動が武力弾圧された天安門事件が起きた当初、当時の前首相をはじめ自民党政権の面々が語った率直な感想が、外務省が23日に公開した文書に記されていた。

 竹下登前首相「孫が『おじいちゃんが(首相を)辞めて中国もおかしくなった。今年は動乱の年だ』と言っている」

 事件発生から2日後の1989年6月6日、首相を退いたばかりの竹下氏を外務省幹部が訪ね、緊迫の情勢を説明。その前年に竹下氏は首相として訪中し、改革・開放路線を後押しする経済支援を表明して歓迎されていた。竹下氏は、天安門事件を知った孫の言葉をふと漏らしたのだった。

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 橋本龍太郎自民党幹事長「中…

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30年が経過した外交文書は原則公開対象となります。朝日新聞の記者らが、これらを徹底して読み込み、取材や分析を加え、日本外交史の真相に迫ります。[もっと見る]

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